【主な生産地】

アカシアは、マメ科アカシア属の常緑樹の総称で、アフリカ、東南アジア、アメリカと、

南北両半球をまたぐ熱帯~温帯地域に広く分布し、世界中に約600~1300種あるとされています。

 

【木の色味・経年変化】

心材は濃い茶色で、辺材は白色と、色の差がはっきりしていて、

使うほどに赤茶系の落ち着いた色味に変化していきます。

木目は基本的に通直ですが、時として絡み合うことがあり、それがアクセントとなって材としての魅力を高めています。

その木柄はウォールナットに似た濃く深みのある色合いを持ち、

ところどころに木目を横切って現れる光沢のある縞模様が独特のニュアンスを醸し出します。

材質的にも重厚で高級感が際立ちます。

 

【その他の特徵】

アカシアは上質な家具材として位置づけられていました。

古代エジプトでは家具や工具などに使われ、大英博物館に保存されているファラオの椅子もアカシアで作られています。

また、モーゼの十戒を記した石版を収めた櫃にも使用したとされています。

アカシアの花の香りは芳しく蜜源植物としても有名です。

生育がきわめて早く痩せ地でも育つこと、材が固くゆっくり燃焼するので火持ちが良いこと、

そしてある程度湿っていても燃えることなどの利点があるため、薪炭材としても用いられていました。

聖書にはアカシアの木を燃やしてお香として使われていたことが数回語られており、

シロアリに対する抵抗力を備え、腐りにくいという特徴を持っています。